金曜日の米国株式市場は、ファーウェイ問題を貿易協議に含めることができるとのトランプ大統領の発言を受け、主要3指数揃って上昇した。
月曜日の日経平均は午前11時30分時点で0.27%高の2万1174円となっている。本日の米国市場は祝日のため休場ということもあり、前場の日本市場の動きは方向感が出ていない。明日まで日本を訪問中のトランプ大統領は、日米貿易交渉の合意を7月の参院選後まで待つ姿勢を示したが、市場の反応は限られた。EU議会選挙は現在開票中ではあるが、EU懐疑派の躍進がそれほどでもなさそうで、ユーロ価格は大きな変動もなく安定して推移している。上海総合株価指数は0.28%安の2845.11となっている。
ドル/円は0.16%高の109.47円。米10年債利回りは2.324%と若干上昇したが、6カ月債、1年債との逆イールドは継続している。
後場の日経平均は、中国市場次第だろう。ファーウェイ問題でトランプ大統領が一定の配慮をしたので、若干株式市場は持ち直したが、米中貿易戦争への懸念は高いままだ。先週発表された米国のPMIは2016年以来の低い水準に低下し、貿易戦争の影響が米国経済へ出始めている可能性もある。当然、影響は中国にも出ているはずで、今週金曜日に発表される中国製造業PMIへの警戒感は高い。このような状況を考えると、好材料が出なければ日経平均の大きな上昇を望むのは難しいだろう。ただし、下値の堅さもあるので、崩れにくくもある。次の材料が出るまで持ち合いを続ける可能性が高いだろう。