中国がハイテク製品に不可欠なレアアースの輸出制限の検討をしているとのニュースなど米中貿易摩擦への懸念から欧州の株式市場は下落している。
この状況を受け、米国株式指数先物も下落し、ダウ平均先物は0.67%安の25,200.0 となっている。日経225先物も大きく値を下げ、午後5時45分時点で2万900円となっている。
本日発表されたドイツ雇用統計では失業率が5.0%に上がり、失業者が6万人増加した。ドイツの経済状況は厳しい状態が続いていることを改めて示した形だ。ドイツは欧州最大の経済力であり、ユーロ圏の経済を引っ張る国だけに、製造業を中心とした厳しい状況はユーロ圏経済にも大きな影響を及ぼすことになる。
米国10年年債利回りは前日比で1.49%低下して2.234%となっており、6カ月債、1年債との逆イールドが継続中だ。ドル/円は109.26円となっている。
本日は大きく注目される米経済指標はないが、昨日のダラス連銀景気指数が低い結果に終わっただけに、午後11時に発表されるリッチモンド連銀製造業指数には関心を払うべきだろう。現在の市場は米国経済悪化につながる情報に反応しやすいだけに、注意が必要だ。