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コニシ Research Memo(7):2020年3月期は売上高で6期連続最高、営業利益も過去最高を目指す

発行済 2019-06-25 15:37
更新済 2019-06-25 16:21
© Reuters.  コニシ Research Memo(7):2020年3月期は売上高で6期連続最高、営業利益も過去最高を目指す

■今後の見通し1. 2020年3月期の業績見通しコニシ (T:4956)の2020年3月期の業績は、売上高141,000百万円(前期比5.1%増)、営業利益8,000百万円(同13.8%増)、経常利益8,100百万円(同12.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円(同13.5%増)が予想されている。

前期の結果は営業減益となったが、原材料価格の上昇が主要因であり、2020年3月期に入ってから製品価格への転嫁が進んでいること、原材料価格は低下傾向にあることから、この通期予想が達成される可能性は高い。

売上高で6期連続増収、営業利益で過去最高を目指す。

またセグメント別では、すべてのセグメントで増収増益となる見込みだ。

2. 2020年3月期の主な取り組み(1) ボンド事業a) 「ボンド裁ほう上手」シリーズの拡販2012年の発売後、シリーズ販売数は累計で530万本と突破した。

2018年発売したスティックタイプを中心に、TVCM、YouTube広告等を活用し、さらに拡販を進める。

b) 産業資材分野の強化「住宅関連用」に続く次の柱として、様々な分野へ積極的に展開する(紙関連、鋼製パネル、電材、自動車、複層ガラス、テープ)。

c) 関係会社との連携強化サンライズ製品のコニシルートでの販売を強化する。

特にリフォーム業者、塗料業界へ注力する。

ウォールボンド工業では新製品を投入し、インテリア業界でのシェアを拡大する。

東西の製造2拠点(群馬、滋賀)を生かし、連携をさらに強化する(東日本:ウォールボンド工業、西日本:コニシ本体)。

(2) 土木建設事業a) シーリング材のシェア拡大へ同社の調べでは、シーリング材のシェアは16%(2009年3月期)から34%(2019年3月期)に上昇し、トップシェアとなったようだ。

今後は、「改修物件の取り込み強化」と「新築案件の獲得」に注力し、更なるシェア拡大を目指す。

b) 関係会社との連携強化コニシグループの工事会社(現場の要望・知識の吸収)とコニシ本体の土木部門(製品開発)との連携を強化する。

現在、「社会インフラ長寿命化」向けのオリジナル工法の開発を推進している。

c) ボンドエンジニアリングの売上拡大ボンドエンジニアリングの売上高は2019年3月期で既に100億円を突破したが、今後も社会インフラ(道路・鉄道・橋梁)の補修・改修工事の取り込みをさらに強化する。

また20億円以上の大型受注もできるようになったことから、引き続き大型物件の受注を強化する。

(3) 化成品事業化成品事業の構造改革を継続する。

特に「新規商材、新規顧客の開拓」を継続して強化する。

具体的な施策としては、a) 自社製造・加工品の販売検討(材料科学研究所との連携)b) 自動車業界へ電子材料・部品の積極的な新規開拓c) 丸安産業と協業し、仕入・販売の機会を増やすd) ボンド、土木建設の販売先への化成品商材の販売3. 設備投資額と減価償却費2020年3月期の設備投資額は、8,648百万円、減価償却費は1,962百万円が見込まれている。

主な内容は、関東支社の新設(残り分)、新基幹システムの導入、製袋機・充填機の増設(滋賀工場)、工場排水処理施設の更新(滋賀工場)、サンライズ小山工場の新設、自動ラック危険物倉庫(栃木物流)の新設、一般倉庫の増設(滋賀物流)、ボンドエンジニアリング名古屋支店の建設、トラック車両購入(自社配送化の推進)などとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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