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イグニス Research Memo(2):VRやAI、IoTに着目した新規事業にも挑戦(1)

発行済 2019-06-27 15:52
更新済 2019-06-27 16:01
イグニス Research Memo(2):VRやAI、IoTに着目した新規事業にも挑戦(1)
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■事業概要イグニス (T:3689)は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・運営・販売等を主力としている。

「コミュニティ」「ゲーム」「その他(新規事業等)」の3つのジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立してきた。

また、VR やAI、IoT 技術に着目した新規事業にも取り組んでいる。

「次のあたりまえを創る。

何度でも」をミッションに掲げ、過去においては、日常的に利用する高品質なツール系アプリなど数多くの小規模アプリを量産してきたことが、ノウハウの蓄積を含め、同社の成長を支えてきた。

ここ数年は、それまでの小規模アプリ中心から、コミュニティ領域などライフタイムの長い中・大規模アプリへ開発リソースをシフトすることによる収益構造改革に取り組み、収益の柱が育ってきた。

ネイティブアプリは、App Store 及びGoogle Play 等のプラットフォームを通じてスマートフォンユーザーに提供されている。

また、収益モデルは、創業当初は広告収入がメインであったが、現在は課金収入がメインとなっている(今後は各種IP 展開による販売収入なども加わる)。

会員数の積み上げが安定的な収益基盤となる積み上げ型事業の強化(安定運営)を図るとともに、VR やAI、IoT など新たな成長分野において爆発力のある事業の推進にも取り組んでおり、収益モデルの多様化を図っている。

事業セグメントは、主にスマートフォンアプリ事業であり、現時点においてはジャンルごとに「コミュニティ」「ゲーム」「その他(新規事業等)」の3つに分類している。

事業別の売上高は、「with」による「コミュニティ」と、「ぼくとドラゴン」を中心とした「ゲーム」とが2 本柱となっている。

一方、VR事業(エンターテインメント)などの新規事業については、まだ本格的な収益貢献の段階には入っていないが、同社発表の各種プレスリリースから見ると、収益化に向けての準備が整ってきていることが伺える。

同事業は2020年9月期から本格的な収益貢献を見込んでいる。

1. 既存事業の概要(1) コミュニティ「with」(男性のみ月額課金収入モデル)を中心に展開している。

「with」は2016年3月にWeb版、iOS版をリリース※1して以来、類似サービスの中では後発参入であるものの、2019年3月末時点で登録会員数は170万人を突破し、業界3 番手グループ※2にまで伸びてきた。

国内iOSのSNSの売上ランキングでも上位に位置している。

メンタリストDaiGo(ダイゴ)氏※3監修のもと、最適なマッチングを実現する独自の心理学及び統計学的アプローチが差別化要因となっていることに加えて、積極的な広告宣伝によるユーザー獲得が奏功している。

また、2018年7月末からは、これまでのFacebook認証だけではなくSMS(ショートメッセージ)によるマルチログイン※4機能を実装。

2019年4月にも大型アップデート※5を実施しており、足元での会員数はさらに大きく拡大している。

※1 Android 版は2016年5月にリリース。

※2 Facebook (NASDAQ:FB) 認証型のオンライン恋愛・婚活サービス上位には、「Pairs」「Omiai」「ゼクシィ恋結び」などが存在する。

※3 メンタリスト、作家、新潟リハビリテーション大学特任教授。

著書は累計150 万部突破、企業の顧問や経営戦略パートナー、講演など、様々な分野で活動。

※4 携帯電話のSMSを用いた本人確認のための認証機能。

※5 独自のアルゴリズムによりユーザー1人1人に合った相手を提案する新機能「For You」を実装。

(2) ゲーム2015年2月にリリースした「ぼくとドラゴン」(アイテム課金収入モデル)を中心に展開している。

リリースから4年が経過し、売上高は逓減傾向にあるものの、多彩なイベントや人気コンテンツとのコラボ、機能追加など、安定運営の継続により同社の業績を支えてきた。

足元でも累計380万DLを突破するとともに、国内アプリストア売上ランキングでも一定水準を維持しており、ロングセラーゲームとして息の長い収益貢献を続けている。

また、2018年12月には新規タイトル「でみめん」※1の配信を開始するとともに、2019年4月には同社初のブラウザゲームとなる「猫とドラゴン」※2の配信も開始している。

※1 女性向けの新感覚スマートフォンRPG。

子会社(株)ラップランドより提供。

※2 スマートフォン向けゲームタイトル初の最新のコミュニケーション機能に特徴がある。

すなわち、音声入力による手放しトークや、AI と専任スタッフによるギルド運営のアシスタントを搭載し、面倒くさいのは嫌だが、友達とゲームを楽しみたいという大人のニーズに応えている(メインコンテンツは、簡単手軽な協力バトル)。

「ぼくとドラゴン」を手掛ける子会社(株)スタジオキングより提供。

(3) その他過去における小規模アプリに加えて、2015 年10 月に買収した(株)U-NOTE※が運営する情報メディアや性格傾向データによる求人マッチングサービスに加えて、VR事業(エンターテインメント分野と医療分野)やAI 関連・検査工程自動化、オンライン診療対応の医療機関向けSaaS 等の新規事業についても、現時点では「その他」に含まれている。

※株式会社U-NOTE は2018 年9 月30 日付でメディアサービスの一部「U-NOTE」を株式会社PR TIMES へ事業譲渡。

また、2018 年10 月1 日付でU-NOTE からグラム(株) に社名変更。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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