■今後の方向性イグニス (T:3689)は、2017年9月期より、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進しており、ミッションである「次のあたりまえを創る。
何度でも」に基づき、「創造力と技術力が高い次元で融合した組織」を目指すことを基本方針としている。
既存事業である「コミュニティ」「ゲーム」について、それぞれの維持・強化を図る一方、新たに「VR事業(エンターテインメント分野と医療分野)」「AI 関連・検査工程自動化」「オンライン診療対応の医療機関向けSaaS」等の複数の事業を順次立ち上げ、2020年にはすべて収益事業化することを目指している。
また、事業ポートフォリオの充実を図ることにより、キャッシュ・フローのエコシステムを創り出すとともに、様々な環境変化にも対応できる事業構造へと進化を図る。
「ぼくとドラゴン」を中心とした「ゲーム」依存から脱却しつつ、「with」を含めた積み上げ型事業により強固な事業基盤を確立する一方、爆発力のある事業の推進による成長加速を目指す。
最終年度である2020年9月期の目標として、売上高150億円、営業利益60億円(営業利益率40%)を掲げている。
特に、市場が拡大している「with」とVR事業(エンターテインメント)を大きく伸ばす計画であり、売上高予想150億円のうち、コミュニティで約40%、VR・その他で約33%、ゲームで約27%を構成するイメージを描いている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)