(T:4613) 関ペイント 2229 -57反落。
モルガン・スタンレーMUFG証券では、塗料業界の選好順位を変更、日本ペイントの投資判断を格上げする一方、同社は「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げで、目標株価も2450円から2000円に引き下げている。
市場では新興国事業の業績回復を織り込みつつあるが、収益源のインド事業やアフリカ事業などは実質的な事業環境の改善に時間を要するとみているようだ。
(T:7735) スクリーンHD 5090 +220大幅続伸。
ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も4800円から5700円に引き上げた。
半導体装置市場全体は目先の回復感に乏しいが、同社は収益性の改善という個別要因による来期増益を予想、中期視点では、サムスンにおけるシェア向上、中国半導体投資の恩恵享受の可能性が、アップサイドポテンシャルと考えている。
市場の期待値が低下している中、リスクリワードは魅力的と。
(T:7965) 象印マホービン 1194 +39大幅続伸。
前日に上半期決算を発表。
営業益は40.9億円で前年同期比22.3%減となり、通期予想は従来の62億円から53億円、前期比15.3%減に下方修正した。
国内では炊飯ジャー以外の製品が伸び悩み、海外では中国をはじめ全般的に売り上げが減少しているもよう。
ただ、第1四半期が低調スタートであったこと、下期回復見通しは楽観的とみられていたことから、短期的なあく抜け材料と捉えられる形のようだ。
(T:3826) SI 765 +74大幅高。
前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。
営業利益は従来予想の1.4億円から2億円、前年同期比27.3%減益に上方修正。
大型開発案件の終了などで減益とはなるものの、主力の3事業ともに計画を上回る順調な推移が続き、第1四半期は計画を75%強上回る水準となっているようだ。
また、大型開発案件が計画より前倒しでスタートしており、第2四半期も当初計画を上回る見通しとしている。
(T:3092) ZOZO 2059 -55大幅反落。
SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も2200円から2100円に引き下げている。
コア事業である受託ビジネス以外へ経営資源が集中し、受託ビジネスの施策や改善が二の次になっている印象としている。
PB赤字解消での増益では株価の本格回復には不十分であり、成長株として評価されるには受託ビジネスの再加速が必要と判断しているようだ。
(T:5612) 日鋳鉄管 1081 +150ストップ高。
前日に東京証券取引所では、6月の時価総額が東証1部から東証2部への指定替え基準に定める所要額以上となったため、指定替えにかかる猶予期間の指定から解除すると発表している。
作業負荷を革新的に軽減する推力伝達バンドの「オセール」開発・商品化、川崎市の案件での採用決定などをきっかけに人気化しているなか、一段の買い安心感の高まりにつながっている。
(T:1712) ダイセキS 673 +28大幅続伸。
前日に第1四半期決算を発表。
営業利益は3.2億円で前年同期比18.7%増と2ケタ増益、上半期計画3.7億円、同37.6%減益に対する進捗率は87%の水準に達している。
業績の大幅な上振れ期待などが先行する展開になっている。
受注処理単価が上昇しているほか、稼働率が低かった一部リサイクルセンターも改善傾向になっているもよう。
セグメント別では、廃石膏ボードリサイクル事業が大幅増収増益に。
(T:2471) エスプール 3050 +250急伸で年初来高値を更新している。
前日に発表した上半期業績予想の上方修正が好感されている。
営業利益は従来予想の4.7億円から7.6億円に大幅上方修正している。
障がい者雇用支援サービスにおいて農園の早期開設が進んだことで、相対的に利益率の高い設備販売が前倒しで進んでいるもようだ。
第1四半期の営業増益率26.9%に対して、上半期は64.8%と伸長率は一段と高まる形にも。
(T:4901) 富士フイルム 5584 +80続伸。
およそ12年ぶりの高値を更新している。
独製薬大手バイエルと組んで、iPS細胞を使ったがん免疫薬の開発を始めると発表している。
大量に培養できる患者以外の第三者のiPS細胞を用いて開発するようだ。
また、従来の細胞を使ったがん免疫薬は1回の投与で数千万円と高額だが、両社の手法でコストが下がる可能性もあるとされている。
ヘルスケア事業のさらなる拡大につながっていくとの期待感が先行へ。
(T:6902) デンソー 4685 +43続伸。
ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も5000円から5500円に引き上げている。
19年3月期決算への失望から株価は大幅調整を余儀なくされたものの、中・長期の成長ポテンシャルからみて株価は極端な割安水準とし、投資再開の好機と判断しているようだ。
再評価のカタリストとしては、増益転換の四半期業績、自社株買いの再開、xEV部品の売上高増大期待などとしている。