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KADOKAWA Research Memo(4):2019年3月期は売上過去最高を更新するも、最終損益は赤字に転じる

発行済 2019-07-05 15:34
更新済 2019-07-05 15:41
© Reuters.  KADOKAWA Research Memo(4):2019年3月期は売上過去最高を更新するも、最終損益は赤字に転じる
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■業績動向1. 2019年3月期の業績概要KADOKAWA (T:9468)の2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.9%増の208,605百万円、営業利益が同13.9%減の2,707百万円、経常利益が同13.2%増の4,205百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が4,085百万円(前期は1,038百万円の利益)となった。

「niconico」サービスの低迷やゲーム事業の不振により、ドワンゴ等の固定資産の減損損失4,174百万円、事業構造改善費用261百万円を特別損失として計上したことで最終損益は赤字に転落した。

一方、電子書籍・電子雑誌事業、海外アニメライセンス販売の伸長や、「SEKIRO」のヒット等により、映像・ゲーム事業が順調に拡大した。

売上高はWebサービス事業が前期比10.9%減と落ち込んだものの、出版事業や映像・ゲーム事業、その他事業がそろって増収となったことで、過去最高を連続更新した。

営業利益は、出版事業や映像・ゲーム事業が増益となったが、Webサービス事業やその他事業の損失拡大により3期連続で減益となった。

一方、経常利益は営業外費用で前期に計上した寄付金610百万円がなくなったことや、為替差損益並びに金融収支の改善により3期ぶりの増益に転じている。

なお、同社は2019年2月にドワンゴの収益悪化を主因に2019年3月期の業績下方修正を発表したが、同修正計画値との比較では、売上高で0.8%、営業利益で42.5%上回って着地している。

売上高についてはゲーム事業において3月に発売した「SEKIRO」が想定を上回るヒットとなったこと、営業利益はドワンゴで追加の構造改善費用が発生したものの、「SEKIRO」の増収効果に加えて電子書籍・雑誌が好調に推移したこと、全社的なコストコントロールに取り組んだことなどが上振れ要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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