25日の日経平均は3日続伸。
前日の米国株式市場では、朝方は複数の主要企業決算が嫌気されたが、翌日の欧州中央銀行(ECB)理事会や来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での金融緩和への期待感から、S&P500及びナスダック総合指数は上昇に転じ、過去最高値を更新。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の21745円となり、本日の日経平均には朝方から買いが先行した。
前日の決算を受けた半導体関連銘柄を中心に大きく買われる銘柄が目立つほか、決算発表を控えた銘柄への先回り的な物色も意識された。
一方、ドル円相場にこう着感がみられるなか、後場にかけての日経平均は次第に上値が重くなった。
今晩に開かれる欧州中央銀行(ECB)理事会が控えるほか、週後半から来週にかけては、26日に米4-6月期国内総生産(GDP)など米国の経済指標の発表が複数あることから、様子見姿勢が強まったようだ。
大引けの日経平均は前日比46.98円高の21756.55円。
東証1部の売買高は9億8670万株、売買代金は1兆8239億円だった。
なお、東証1部の値下がり銘柄は全体の約65%を占めた。
セクターでは、金属製品が1%高になったほか、電気ガス、化学、ゴム製品、機械、その他製品が上昇した一方で、鉱業、医薬品、石油石炭製品は軟調。
売買代金上位では、アドバンテスト (T:6857)がストップ高水準まで買い進まれたほか、信越化学 (T:4063)や日本電産 (T:6594)、サイバーエージェント (T:4751)、LINE (T:3938)などが決算が好感されて大きく買われた。
そのほか、米司法省による傘下のスプリントとTモバイルUSの合併を承認する見通しと伝えられているソフトバンクG (T:9984)、決算を控えた東京エレクトロン (T:8035)のほか、SUMCO (T:3436)やアンリツ (T:6754)なども上昇。
一方で、ファーストリテ (T:9983)、太陽誘電 (T:6976)、村田製作所 (T:6981)、キヤノン (T:7751)は軟調。