(T:7936) アシックス 1395 +269一時ストップ高。
先週末に上半期の決算を発表、営業利益は85.9億円で前年同期比1.1%増益、従来予想の70億円を上回り増益を確保した。
オニツカタイガーの売上好調、マーケティング費用の期ずれなどが上振れの背景に。
また、創立70周年記年配当を実施するとして、年間配当金は従来予想の24円から30円に引き上げている。
さらに、発行済み株式数の4.76%に当たる900万株を上限とする自社株買いの実施も発表。
(T:9697) カプコン 2750 +100大幅続伸。
引き続き、第1四半期の予想外の大幅増益決算を評価する動きが継続。
クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も2300円から3000円に引き上げている。
「モンスターハンター:ワールド」のリピート販売が拡大していることで、9月発売予定の大型拡張タイトル「モンスターハンターワールド:アイスボーン」に対する期待値は高まっていると評価のもよう。
(T:6869) シスメックス 6950 -988急落。
先週末に発表した第1四半期決算がネガティブなインパクトにつながっている。
営業利益は113億円で前年同期比18.4%減益、通期では640億円、前期比4.4%の増益予想であり、想定外の2ケタ減益決算となっている。
中国における前四半期需要集中の反動が強まったとみられるほか、円高の影響による原価率の上昇も響いたもよう。
19年3月期決算発表後に株価が上昇していただけに、期待感の反動も強いようだ。
(T:9783) ベネッセHD 2614 +146大幅反発。
先週末に第1四半期の決算を発表している。
営業損益は1.5億円の黒字で、前年同期22.7億円の赤字から黒字転換を果たしている。
コンセンサスも赤字継続を想定していたとみられる。
国内事業の赤字が縮小したほか、介護・保育事業が増益となった。
費用の期ずれなどが上振れの主因でもあり、決算に大きなサプライズは乏しいが、株価が安値圏で推移していたこともあって、買い安心感にはつながっているようだ。
(T:5406) 神戸鋼 559 -100ストップ安。
先週末に第1四半期決算を発表、経常損益は5.2億円の赤字で前年同期127.5億円の黒字から大幅悪化。
上期は収支均衡から100億円の赤字に、通期では300億円の黒字から100億円の黒字にそれぞれ減額した。
鉄鋼製品構成の悪化、アルミ・銅における販売数量減少、関係会社の設備トラブルを起因とした生産性悪化などが業績悪化の要因。
未定としていた上期配当金は前期の10円に対して無配とした。
(T:6479) ミネベア 1703 -136急落。
先週末発表の第1四半期決算が嫌気された。
営業利益は36.6億円で前年同期比74.4%減益、コンセンサスを20億円程度下回っている。
一時的費用の増加もあったが、収益性の高いボールベアリングが計画を下振れ、新規連結化のユーシンも自動車生産台数減少の影響を受けている。
北米スマホ向けの新モデルの生産開始やゲーム機増産で今後の業績回復は想定されるものの、会社計画未達懸念は強まる方向になっている。
(T:9613) NTTデータ 1324 -107急落。
先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は298億円で前年同期比2.4%増益、市場予想は15億円程度下振れた。
会社計画線の推移とみられるが、増益率は想定よりも小幅にとどまったとの見方が優勢に。
北米中心に海外事業の収益性が依然として厳しい状況のようだ。
北米受注の好調などに評価の声もあるが、比較的決算期待が優勢であっただけに、足元の緩慢な収益成長をネガティブ視する動きが先行している。
(T:2815) アリアケ 7590 +1000ストップ高。
先週末に発表した第1四半期決算が好感される。
営業利益は26.9億円で前年同期比2.1%減益だが、米国事業売却の影響を除くと、実質的には同15.5%の増益であった。
国内が想定以上に好調で、市場予想も上回る形となっているもよう。
前期の増益率鈍化、今期の減益見通しでモメンタムの悪化が警戒されていたなか、ポジティブに捉える動きが優勢に。
ディフェンシブ性の高さも物色の支援材料となる。
(T:3663) アートスパーク 710 -150ストップ安。
先週末に上半期決算を発表、営業利益は2.5億円で前年同期比18.5%減となった。
セルシスが運営するクリエイター向けサービスサイトの海外向けサービス充実化により海外販売が想定以上に好調。
従来予想の1.2億円を上回る着地になった。
ただ、第1四半期実績は2.6億円、同20.0%増となっていたため業績上振れは織り込み済み、むしろ、4-6月期の増益率鈍化をマイナス視する動きに。
(T:4689) ヤフー 280 -40急落。
先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は362億円で前年同期比24.0%減益、市場予想を30億円強下回る着地になっている。
前年同期の一過性利益の反動や減価償却費、販売促進費などのコスト増加が減益要因で、広告関連収入も市場想定比で伸び悩んでいるようだ。
なお、通期計画は1406億-1500億円で0.1%-6.7%増益予想としている。