日米貿易交渉が首脳レベルで大枠合意に達した。日本は完成車の関税撤廃見送りと引き替えに、他の工業品で幅広い関税引き下げを認めさせ、農産品の市場開放をも抑えることができた。一方の米国側は、来年11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領が、「(輸入自動車の流入が)米自動車産業や新技術への投資能力を損なう」と批判してきた完成車輸入で、日本の求める関税撤廃を拒み通す形を作るなど、日米が成果と痛みを分け合う決着となった。
日米貿易交渉が首脳レベルで大枠合意に達した。日本は完成車の関税撤廃見送りと引き替えに、他の工業品で幅広い関税引き下げを認めさせ、農産品の市場開放をも抑えることができた。一方の米国側は、来年11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領が、「(輸入自動車の流入が)米自動車産業や新技術への投資能力を損なう」と批判してきた完成車輸入で、日本の求める関税撤廃を拒み通す形を作るなど、日米が成果と痛みを分け合う決着となった。