[ルクセンブルク 24日 ロイター] - 米スターバックス (O:SBUX)が欧州連合(EU)にオランダで最大3000万ユーロ(3300万ドル)の追徴税の支払いを命じられ、不服を申し立てていた件で、EUの一般裁判所は24日、スターバックスの訴えを認める判断を下した。
一般裁判所は「欧州委員会はスターバックスの優位性の存在を示すことができなかった」と説明した。
一方、スターバックスと同程度の追徴税をルクセンブルクに支払うよう求められていたフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)については、フィアットの主張を認めない判断を示し、フィアットがルクセンブルクで違法に課税を免除されたとする欧州委の決定を支持した。
欧州委は2015年、スターバックスとフィアットが、移転価格(子会社間での価格)市場水準より低く設定し、課税額をより少ない額に抑えたとしていた。両社はこの決定を巡り不服を申し立てていた。
一般裁に主張を認められなかった側は、EU司法裁判所に控訴することが可能。