[ワシントン 8日 ロイター] - 全米自動車労組(UAW)は8日遅く、ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)の工場で3週間以上にわたって続いているストについて、労使交渉では雇用の安定が最大の争点になっているとの認識を示した。
GMとの交渉責任者であるUAWのディッテス副委員長は、組合員への書簡で「米国で販売する製品を他国で生産すれば、我々の雇用が安定しないと明確に伝えている」と指摘。「この国で販売するGM車は、この国で組み立てるべきだ。この主張になぜGMが反対するのか理解できない」と述べた。
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ストは9月16日に始まった。UAWの組合員4万8000人は、賃上げや雇用の安定、医療保険の充実などを要求。GMの損失額は10億ドルを超えており、カナダやメキシコの工場も操業停止を余儀なくされている。
GMはUAWの書簡に関するコメントを控えている。労使交渉は9日午前に再開される予定。
UAWは、GMがトラックやスポーツ用多目的車(SUV)をメキシコで生産していることに反発。トランプ大統領や多くの議員も、米国での生産を拡大するようGMに求めている。