[フランクフルト 8日 ロイター] - ドイツ銀行 (DE:DBKGn)のパウル・アハライトナー会長の昨年の報酬は、およそ86万ユーロ(94万4624ドル)で、国内優良企業の最高額となった。株主のためにロビー活動を行う非営利団体DSWが8日発表した調査で明らかになった。
アハライトナー氏の報酬は昨年より7.3%増え、ドイツ高級自動車BMW (DE:BMWG)とヘルスケア大手フレゼニウス (DE:FREG)両社の会長の報酬を20万ユーロ以上も上回った。
同氏は昨年、最高経営責任者(CEO)を解任し、ドイツ銀は4年ぶりに黒字に転じた。ただ持続的な回復にはなお苦労しており、19年は赤字を計上する見通しだ。今年初めにはコメルツ銀行 (DE:CBKG)との合併交渉を打ち切った後、1万8000人の人員削減と拠点閉鎖計画を発表した。
アハライトナー氏の任期は22年まで。関係者によると、現在後任探しが進められている。
ドイツ銀はアハライトナー氏の報酬について、ロイターのコメント要請を拒否した。