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イグニス Research Memo(3):第3四半期(累計)決算は増収ながら営業損失が継続

発行済 2019-10-09 15:13
更新済 2019-10-09 15:21
© Reuters.  イグニス Research Memo(3):第3四半期(累計)決算は増収ながら営業損失が継続

■決算動向1. 2019年9月期第3四半期(累計)決算の概要イグニス (T:3689)の2019年9月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比11.7%増の4,062百万円、営業損失が723百万円(前年同期は951百万円の営業損失)、経常損失が807百万円(同979百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が358百万円(同1,083百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)と増収ながらVR事業への先行費用等により営業損失を継続。

また、売上高及び利益ともに計画を下回る進捗となっている。

売上高は、「with」の大幅な拡大が増収に寄与。

オンラインマッチングサービスに対する社会的認知が拡大する中で、他社との差別化やプロモーション施策が奏功し、市場の上回る成長を実現している。

一方、リリースより5年目に投入した「ぼくとドラゴン」は利益重視の運営によりプロモーション費用を抑えていることや競争激化の影響により縮小傾向となっている。

特に、売上高が計画を下回っているのは、ゲーム事業における新規タイトル(「でみめん」「猫とドラゴン」)が低調に推移していることが理由である。

また、「その他」についても、「TLUNCH」を運営するMellowの非連結化※1や情報メディア「U-NOTE」の事業譲渡※2による影響、過去の小規模アプリの減少等により減収となっている。

※1 Mellowが2018年9月期第4四半期より連結子会社から持分法適用関連会社に移行した。

※2 2018年9月30日付で子会社のU-NOTEが情報メディア「U-NOTE」をPR TIMESへ事業譲渡した。

損益面では、「ぼくとドラゴン」に加えて、「with」の伸びが利益貢献する一方、VR事業(エンターテインメント)への先行費用が利益を圧迫した。

ただし、そこは想定内であり、利益が計画を下回っているのは、主にゲーム事業における新規タイトルの貢献不足によるものである。

なお、保有していた投資有価証券(上場会社)の売却益892百万円を特別利益に計上している。

財務面では、総資産が投資有価証券の売却等により前期末比533百万円減の4,121百万円に縮小。

一方、自己資本は純損失計上による影響を受けながらも、2018年12月に実施した(第三者割当)新株式及び新株予約権の発行(約12億円の資金調達)により同263百万円増の2,518百万円を維持し、自己資本比率も61.1%(前期末は48.5%)の水準を確保している。

2. 事業別の業績及び活動実績(1) コミュニティ売上高は、前年同期比82.0%増の2,130百万円と大きく拡大した。

四半期推移で見ても、第3四半期は前四半期比9.6%増と順調に伸び続けている。

注力する「with」が、外部要因(社会的認知の高まり等に伴う市場の拡大)や内部要因(心理学を活かした最適なマッチング機能による差別化や最適なプロモーション展開等)により好調に推移。

2019年6月末の会員数は200万人を突破し、SNSカテゴリの売上ランキングでも10位以内を維持している。

損益面でも、積極的な広告宣伝費を投入しながらも、積み上げ型収益モデルであるため、利益率は売上高に連動して改善し、収益貢献度の高い事業に成長してきた。

最近では、広告やプロモーションによる流入だけでなく、口コミなどによる流入も増えており、会員獲得コストを下げる方向に働いていると考えられる。

(2) ゲーム売上高は、前年同期比17.8%減の1,799百万円と減少した。

リリースから5年目に突入し、成熟期に入ってきた「ぼくとドラゴン」については、利益重視の運営を行っていることに加え、スマートフォンゲームを取り巻く競争激化の影響により縮小傾向をたどっている。

ただ、累計ダウンロード数は380DLを超え、プロダクト利益は確保しており、利益面での貢献はある。

一方、2018年12月に配信開始した新規タイトル「でみめん」及び2019年4月に配信開始した「猫とドラゴン」については低調に推移しており、計画未達の要因となっている。

(3) その他売上高は、前年同期比52.2%減の133百万円と大きく縮小した。

過去における小規模アプリの減少に加え、「TLUNCH」(モビリティビジネス・プラットフォーム)を運営するMellowを2018年9月期第4四半期から非連結化したことや、情報メディア「U-NOTE」の事業譲渡が影響している。

また、VR事業(エンターテインメント)においても、本格的な業績貢献はこれからである。

ただ、第3四半期だけで見ると前四半期比でプラスに転じており、VRアイドル「えのぐ」のライブビューイングやグッズ販売及びVOYZ ENTERTAINMENT社の所属タレントによるオフラインイベントやグッズ販売などが業績に寄与してきた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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