[ワシントン 25日 ロイター] - 米労働省が11月1日に発表する10月の雇用統計について、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のストの影響で非農業部門雇用者数が少なくとも4万6000人押し下げられる可能性があることが、労働省が25日に公表した報告書で明らかになった。
GMと全米自動車労組(UAW)は今月16日、新たな労使協定で暫定合意に達し、9月16日に始まったストが終結に近づいた。ただUAWは翌日、UAW加盟のGMの従業員は労働協約の見直しに関する提案に25日までに投票するとし、その間ストは継続することを明らかにした。[nL3N27143J][nL3N27307Y]
労働省の報告書によると、10月の雇用統計の情報収集期間にGMではミシガン州とケンタッキー州の生産施設で合計4万6000人の従業員がストに入っていた。ストに入っている間に無給となる従業員は統計上は失業者として扱われる。
JPモルガンはこれまでに、GMのストで10月の非農業部門雇用者数が最大7万5000人押し下げられる可能性があるとの見方を示している。[nL3N2750JX]
9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月から13万6000人増加した。[nL3N26P2ML]
GMのストの影響は製造業活動に関する経済指標にも広がっており、連邦準備理事会(FRB)が17日発表した9月の鉱工業生産指数は製造業部門が0.5%低下。前月の0.6%上昇から反転し、予想の0.2%を超える低下となった。[nL3N2723RT]
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