[29日 ロイター] - 米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(バンカメ) (N:BAC)は、好業績を背景に3年連続で社員に特別賞与を支給する。モイニハン最高経営責任者(CEO)が記した社員宛てメモを、ロイターが確認して分かった。
今年は全社員の95%が特別賞与の対象。年収10万ドル未満の社員は、12月に1人当たり現金1000ドル、年収10万―35万ドルの社員は来年第1・四半期に株式をそれぞれ受け取る。モイニハン氏はメモで「バンカメを素晴らしい働き場所にするというわれわれの約束達成に向けた重要な要素として、引き続き成果を認め、われわれの成功を共有することに注力する」と述べた。
バンカメは、トランプ政権が2017年に大規模減税を実施してから2年連続で過去最高益を記録し、賃上げや特別賞与の支給を通じて一部を社員に還元してきた。17年以降の特別賞与支給総額は約16億ドルで、17年に13.50ドルだった最低賃金を2年間で20ドルに引き上げる目標も設定している。
昨年、バンカメ取締役会はモイニハン氏に2700万ドルの報酬を支払った。業績に連動し、前年比で15%増加した。