(T:6378) 木村化 451 +56一時ストップ高。
2020年からランニングコストを従来比で約6分の1に低減したアンモニア回収装置の受注に乗り出すと一部で報じられ、今後の業績寄与を期待した動きが優勢になった。
同装置は1%濃度のアンモニア排水から99.9%のアンモニアを除去し、有価物として濃度25%のアンモニア水を回収するもの。
化成品や半導体業界向けなどへの販売を見込み、初年度5億円、24年度には30億円規模に育成していく計画。
(T:4927) ポーラオルHD 2462 -187急落。
前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は91.7億円で前年同期比0.6%減益、市場予想を10億円以上下回った。
健康食品の販売が低迷したほか、仮需の発生も相対的に小さかったもよう。
同時に通期予想を345億円から300億円に下方修正、市場予想も会社側従来予想水準であった。
7月に続いての下方修正となっており、低調なモメンタムが嫌気される動きとなっている。
(T:4751) サイバー 3530 -495大幅続落。
前日に19年9月期決算を発表、営業益は308億円で前期比2.2%増益となった。
7-9月期は広告宣伝費削減などで大幅増となったが、売上成長は鈍化する形となった。
減損損失計上により、最終益は大幅減益となった。
また、20年9月期営業利益は280-320億円のレンジ予想で前期ほぼ横ばいの水準、市場予想も下回る。
とりわけ、売上高が2.5%増収にとどまるガイダンスがネガティブに捉えられた。
(T:5201) AGC 3830 +255急伸。
前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は321億円で前年同期比20.2%増益、第1四半期、第2四半期と3割減益が続いていただけに、収益は急回復する形となっている。
EUVマスクブランクスやオプトエレクトロニクス製品などが好調で、化学事業の利益も回復した。
一部で期待された自社株買いの発表はなかったものの、収益底打ち期待を反映する動きが優勢になっている。
(T:4921) ファンケル 3075 +213大幅続伸。
前日に上半期決算を発表、営業益は89億円で前年同期比25.6%増、4-6月期の同2.5%減に対して、7-9月期は同74.1%の大幅増に転換し、市場予想も7億円ほど上振れたとみられる。
消費増税前の仮需の影響も押し上げ要因になったとみられるが、想定以上の大幅上振れをポジティブ視する動きが優勢になった。
また、海外展開も軌道化しており、仮需の反動がカバーできるとの期待も高まる方向に。
(T:3938) LINE 3990 +35大幅反発。
前日に発表した第3四半期決算が好感される展開に。
7-9月期営業損益は57億円の赤字となり、前四半期比82億円の改善となっている。
マーケティングコストの抑制が想定以上で、市場予想も上回ったとみられる。
また、中期的な業績けん引役として期待されるディスプレイ広告も、増収率が一段と加速する状況になってきている。
(T:6770) アルプスアル 2344 +188大幅反発。
前日に上半期の決算を発表、営業利益は215億円で前年同期比28.7%減益となった。
9月27日の下方修正に沿った水準での着地となる。
下期計画に関しては今回も修正はなし。
業績数値にはサプライズがないものの、短期的な出尽くし感に加えて、説明会を受けて、スマホカメラ用アクチュエーター、統合シナジーへの期待感などがあらためて高まる形にはなっているもようだ。
(T:6501) 日立 4069 -215大幅続落。
前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は1728億円で前年同期比12.0%減、市場予想は150億円程度下回ったもよう。
通期計画も7650億円から6850億円に下方修正しており、ネガティブに捉える動きが先行した。
上場子会社の下振れが下方修正の主因に。
なお、ホンダ (T:7267)系との自動車部品経営統合を発表したが、SMBC日興証券では、償却前で700億円程度の業績貢献と分析する。
(T:6857) アドバンテス 4945 -475大幅続落。
前日に第2四半期決算を発表、7-9月期営業利益は177億円で前年同期比1.3%減、市場予想を約50億円上振れた。
通期計画は300億円から450億円、前期比30.4%減と、市場コンセンサス並みまで増額した。
足元の受注好調が反映された一方、通期受注高は2300億円予想から2350億円と、小幅な引き上げにとどまった。
一時的に5G関連減速の可能性が示唆されたもようで、短期的な出尽くし感に。
(T:6758) ソニー 6625 +260大幅反発。
前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2790億円で前年同期比16.5%増益となり、市場予想を400-500億円程度上回っている。
また、通期予想も8100億円から8400億円、前期比6.1%減と、コンセンサス水準にまで上方修正。
イメージセンサーの上振れが主因となっている。
新タイトルの発売日ずれ込みでゲームは下方修正されたものの、こちらは来期業績の上振れ要因へとつながる。