1日の日本株市場は、米株安の流れから売りが先行しようが、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
10月31日の米国市場は、NYダウが140ドル安となった。
中国が米国との通商協議において包括的かつ長期的な合意に達することは困難であると考えていることが伝わったことが嫌気されている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の22720円。
円相場は1ドル108円00銭近辺と円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせそうだ。
もっとも、決算発表が第一弾のピークを迎えるなかで、積極的な売買は手控えられており、大きなトレンドは出難い状況でもある。
これまでの主要な企業決算ではアク抜け的な値動きがみられていたが、昨日はアドバンテスト (T:6857)、アンリツ (T:6754)など、上方修正を発表したものの、利益確定が優勢となっている。
決算後の株価反応を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。
昨日の引け後決算では、任天堂 (T:7974)、TDK (T:6762)などがポジティブ視される。
しかし、市場反応が限られてくるようだと、より様子見につながりやすくなりそうだ。
その他、決算では大平金 (T:5541)、鳥居薬 (T:4551)、トーエネク (T:1946)、三機工 (T:1961)、MDM (T:7600)、新明和 (T:7224)、都競馬 (T:9672)、M&Aキャピ (T:6080)、タムロン (T:7740)などがポジティブな決算であった。
また、3連休に入ることからインデックス売買が中心となりやすい。
昨日は225型が弱かったが、TOPIX買いが断続的に入っており、相場全体を下支えする格好であった。
下落局面では日銀のETF買い入れへの思惑も売り込みづらくさせそうだ。
その他、米国では雇用統計の発表がある。
ゼネラルモーターズのストの影響が4.5万人程度押し上げる要因となるため、コンセンサスを下回る可能性がある。
そのため、雇用統計を嫌気した米国株の不安定な値動きも警戒されやすく、短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。