[7日 ロイター] - 米娯楽大手ウォルト・ディズニー (N:DIS)が発表した第4・四半期(7─9月)決算は、利益が市場予想を上回った。好調なテーマパーク事業や、実写版「ライオン・キング」など映画の興行収入が寄与した。動画配信サービスに絡んだコストも、自社予想ほど拡大しなかった。
同社株は、引け後の時間外取引で5%超上昇した。
特別項目を除いた1株利益は1.07ドル。リフィニティブのIBESデータによるアナリストの予想平均は0.95ドルだった。
ディズニーはケーブルテレビ大手からネット配信事業大手への変革を目指しており、家族向け動画配信サービス「ディズニー・プラス」を今月12日に開始する。
ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)のデジタルメディア再生機器「Fire TV」や、韓国のサムスン電子 (KS:005930)、LG電子 (KS:066570)の機器に、ディズニー・プラスを配信することで合意したと明らかにした。
動画配信サービスへの投資はこの1年間に拡大。「ディレクト・トゥ・コンシューマー・アンド・インターナショナル」部門の営業赤字は7億4000万ドルと、前年同期の3億4000万ドルから増加した。ただ、自社予想の9億ドルは下回った。
テーマパーク・コンシューマープロダクツ部門の営業利益は17%増の14億ドル。
映画部門の利益は79%増の約11億ドルとなった。「ライオン・キング」のほか、実写版「アラジン」や「トイ・ストーリー4」の興行収入が寄与した。
メディア・ネットワークス部門の営業利益は3%減の18億ドルだった。スポーツ専門チャンネルESPNの番組制作やマーケティング関連コストが増加した。ESPNの契約件数は350万件。
全体の売上高は34%増の191億ドルで、アナリストの予想平均(190億5000万ドル)をやや上回った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191107T224855+0000