[ワシントン 7日 ロイター] - 米カリフォルニア州と自動車大手4社が7月に合意した厳格な排出ガス基準を定める自主協定について、司法省は4社に詳細な情報の開示を求める召喚状を出した。事情に詳しい関係筋が7日、明らかにした。
司法省は今回の自主協定について、反トラスト法(独占禁止法)違反容疑で調査を進めている。[nL3N25X3JP]
トランプ政権は加州と環境規制などを巡り対立を深めてきた。政権側は今年9月、加州が独自に自動車排ガス規制を導入し、無公害車の販売をメーカーに義務付ける権限をはく奪する決定を発表した。[nL3N26A3GG]
関係筋によると、司法省が召喚状を送付したのはフォード・モーター (N:F)、ホンダ (T:7267)、BMW (DE:BMWG)、フォルクスワーゲン (DE:VOWG_p)の4社。米紙ウオール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、先行して4社への召喚状について報じていた。
召喚状は自主協定の締結に至った経緯やメーカー側に不適切な行為がなかったかどうかについて、情報開示を求める内容だという。
司法省は、取材に対してコメントを控えた。同省はこれまで、8月に4社に書簡を送ったと明らかにしているが、詳細は不明なままだった。
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BMWの広報担当者は7日、召喚状を受け取ったと認めた。
フォードとフォルクスワーゲンはコメントを控えた。ホンダは加州と複数の自動車メーカーが合意した排出ガスの枠組みに関し「司法省に引き続き協力する」と表明した。司法省は10月に4社と個別の会合も開いている。
ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)、トヨタ自動車 (T:7203)、フィアット・クライスラー・オートモービルズ (MI:FCHA)を含む複数の大手自動車メーカーは前月、加州が独自の排ガス基準を設定するのを阻止するトランプ政権の方針を支持する立場を示している。[nL3N27H111]