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クオールHD Research Memo(12):医薬品製造事業の第1歩として藤永製薬を子会社化

発行済 2019-12-13 16:15
更新済 2019-12-13 16:21
© Reuters.  クオールHD Research Memo(12):医薬品製造事業の第1歩として藤永製薬を子会社化
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■中長期の成長戦略と進捗状況4. 医薬品製造販売事業の進捗と今後の考え方クオールホールディングス (T:3034)は2019年3月期決算の決算説明に際して、従来から検討を進めてきた新規事業の具体的内容として、医薬品の製造分野への進出計画を明らかにした。

その後、医薬品製造販売事業進出の第1歩として、2019年8月に藤永製薬を買収した。

藤永製薬は1941年に設立(創業は1924年2月)された医薬品メーカーで、精神科・皮膚科を主な事業領域としている。

フェノバールやヒダントール(いずれも先発薬)、炭酸リチウム「フジナガ」(ジェネリック薬)などを製造している。

業容としては、2018年9月期の売上高が1,761百万円だった。

同社が医薬品製造販売事業に進出を決めた背景には、総合ヘルスケアカンパニー構想がある。

国内トップクラスの調剤薬局チェーンの同社は、一方で、医薬品の営業担当者であるCMRの派遣(CSO事業)や、医薬品の研究開発をサポートするCRO事業なども行っている。

医薬品製造販売事業に進出することで研究開発から始まり製造、販売、調剤を経て患者に至る、医薬品にかかる一気通貫サービスを提供することが可能となる。

既述のように、同社は中期的な業績目標として売上高3,000億円・営業利益250億円の目標を掲げているが、その中で新規事業が売上高300億円・営業利益85億円を担うとしている。

この新規事業の部分が医薬品製造販売事業に期待する事業規模と見ることができる。

言うまでもなく、藤永製薬1社のオーガニックグロースだけではこの目標達成は不可能だろう。

それゆえ、同社はさらに、第2、第3の施策を打ち出してくると考えられる。

その中には第2弾のM&Aや生産拠点の取得・建設、受託製造の強化など様々なものが考えられる。

今後の展開が待たれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

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