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コニシ Research Memo(4):主力のボンド事業は住関連用や産業資材用を中心に堅調な推移

発行済 2020-01-07 15:04
更新済 2020-01-07 15:21
© Reuters.  コニシ Research Memo(4):主力のボンド事業は住関連用や産業資材用を中心に堅調な推移

■コニシ (T:4956)の業績動向2. 2020年3月期第2四半期のセグメント別状況(1) ボンド事業事業売上高は25,074百万円(前年同期比4.3%増)、同営業利益は2,089百万円(同9.7%増)となった。

各製品の売上げが順調に伸びたことことに加え、前期からの値上げ効果により増益を確保した。

業界別の売上高及び状況は以下のようであった。

a) コニシ一般家庭用:売上高3,302百万円(同0.5%増)コンビニエンスストア、100均一ショップ、ホームセンター向けが堅調に推移し、わずかではあるが増収となった。

b) コニシ住宅関連用:売上高10,276百万円(同7.6%増)新設住宅着工件数は弱含みであったが、内装工事用、タイル施工用、補修用シーリング材、建築資材製造用が堅調に推移した。

c) コニシ産業資材用:売上高3,681百万円(同7.1%増)自動車・電子部品用(主にスマートフォンやスピーカー向け等)などが堅調に推移して増収となった。

d) コニシテープ:売上高1,592百万円(同1.0%増)以前は産業資材用に含まれていたが、順調に売上高が増加したことから、前期より新しいサブセグメントとして切り出された。

新規顧客の開拓が進んだこともあり増収を維持した。

e) サンライズ:売上高4,470百万円(同6.4%増)前年上半期は天災・天候不順の影響もあり低調であったが、今上半期は復調し、前年同期比では増収を確保した。

f) ウォールボンド工業:売上高1,376百万円(同8.3%増)主要製品は壁紙用接着剤であることから、100%が住宅関連である。

コニシ本体向け(主に西日本での販売)に加えて、既存ルート(主に東日本での販売)も好調に推移した。

営業体制変更の効果が出始めたと言える。

同社の子会社となって以来、前年対比で最大の伸びとなった。

土木建設事業では一部子会社の不振で増収・減益(2) 土木建設事業土木建設事業の売上高は13,223百万円(同9.6%増)、営業利益は608百万円(同2.5%減)と増収減益となった。

増収にもかかわらず減益となった要因は、子会社の近畿鉄筋コンクリートが赤字を計上したことだが、それ以外の部門や各子会社は順調に推移した。

各子会社やサブセグメントの状況は以下のようであった。

a) コニシ建設用:売上高5,816百万円(同8.8%増)特に東日本エリアが好調であった。

製品別では外壁はく落防止用、建築用シーリング材が好調に推移した。

その結果、この分野では同社がトップシェアとなったもよう。

b) コニシ土木用:売上高1,047百万円(同15.8%増)はく落防止用の連続繊維シート補強工法が堅調に推移した。

c) ボンドエンジニアリング:売上高4,044百万円(同13.4%増)インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が引き続き堅調に推移したことから受注は順調に推移し、増収増益を達成した。

前期には初めて売上高100億円を達成し、業績は順調に拡大している。

d) コニシ工営:売上高813百万円(同45.9%増)北海道を地盤とする連結子会社。

民間マンションの改修物件が好調に推移し、前年同期比で大幅増収となった。

e) 近畿鉄筋コンクリート:売上高236百万円(同69.2%減)売上高は前年同期比で大幅減収となり、営業赤字(約110百万円)を計上した。

その主要因は、施工先の橋梁構築工事そのものが大幅に遅れたため、同社が行う鉄筋コンクリート工事が進まなかったことによる。

内容要因による赤字決算ではない。

f) 角丸建設:売上高1,592百万円(同37.3%増)2017年7月から連結に加えられた子会社。

工事が順調に進捗したことから、増収増益となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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