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飯野海運---外航海運業が堅調で3Qは売上高が5.1%増、業績改善による増配を発表

発行済 2020-02-03 20:12
更新済 2020-02-03 20:21
© Reuters.  飯野海運---外航海運業が堅調で3Qは売上高が5.1%増、業績改善による増配を発表

飯野海運 (T:9119)は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。

売上高が前年同期比5.1%増の667.44億円、営業利益が同31.6%減の29.62億円、経常利益が同43.9%減の25.30億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同60.3%減の20.53億円となった。

外航海運業の売上高は前年同期比5.3%増の511.36億円、営業利益は同47.0%増の5.91億円となった。

オイルタンカーや大型ガスキャリアの市況が堅調に推移し、世界経済の減速の影響等により低迷を続けていたケミカルタンカーでも、回復基調となった。

こうしたなか、既存契約の有利更改への取り組みをはじめ、効率的な配船と運航採算の向上を図ったことが奏功した。

内航・近海海運業の売上高は前年同期比1.2%減の69.34億円、営業利益は同34.0%減の4.88億円となった。

内航ガス輸送において、LPGの季節的要因による輸送量減少と石油化学ガス出荷プラントの定期修繕及び設備検査等による出荷量減少の影響を受けたが、中長期契約に基づく安定的な売上確保と効率配船の実施により、採算を維持。

一方、入渠工事が重なった影響等から当期は損益が悪化した。

近海ガス輸送は、東南アジアの荷動きが軟調で、市況下落の影響を受けたが、これまでの安全運航への評価もあり、安定した貸船料収入を維持した。

不動産業の売上高は前年同期比9.4%増の87.74億円、営業利益は同23.9%減の18.84億円となった。

賃貸ビルは、飯野ビルディングで一部事務所テナントの移転によって空室が生じたことで減益となったが、新規テナントの入居が開始されており、収益は改善に向かっている。

2020年3月期通期については、売上高が前期比6.1%増(前回予想比1.1%増)の900.00億円、営業利益が同14.3%減(同10.8%増)の41.00億円、経常利益が同27.7%減(同6.3%増)の34.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が18.9%減(同35.7%増)の38.00億円と連結業績予想を修正している。

また、期末配当予想の修正(増配)も発表した。

業績の上方修正に伴い、2021年3月期以降も安定した収益を確保する見込みであること等に鑑み、前回予想(5.00円)から1株当たり2.00円 増額の7.00円とする。

中間配当と合わせた年間配当金額は1株当たり12.00円を予定している。

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