[香港 7日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループ (N:GS)が、2008年の金融危機以降で2つ目となる企業買収ファンド向けに80億ドルの資金調達を計画している。世界中で案件を獲得する能力の向上を目指す。2人の関係筋が明らかにした。
ゴールドマンは、プライベートエクイティー部門のウェスト・ストリート・キャピタル・パートナーズを通じて来週、資金調達を開始する。
関係筋の1人によると、ゴールドマンは主に中国人以外の投資家を視野に入れているため、新型コロナウイルスの感染拡大は資金調達の障害にはならないとみられている。
3月末までには1回目の資金調達を終え、投資を始めることを目指している。
新しいファンドは、2007年に200億ドルの規模で立ち上げたゴールドマン最大のファンドよりはるかに小規模だが、同社がプライベートエクイティー事業に注力していることを示している。シティグループ (N:C)やJPモルガン・チェース (N:JPM)など多くの銀行が、ボルカー・ルールによる規制強化を受けて同事業から撤退した。
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新ファンドは投資先の支配株主になることに軸足を置き、資金の60%を米国に配分する。また、さまざまな分野で約25件の案件に投資する計画で、1件当たり1億5000万ドル━6億ドルの規模を想定している。
資金は機関投資家とゴールドマンの従業員から募るという。
ゴールドマンはコメントを差し控えた。