12日の日本株市場は、ソフトバンクG (T:9984)や半導体株が、指数をけん引する格好になりそうだ。
11日の米国市場は、NYダウが0.48ドル安、ナスダックが10Pt高とまちまちの展開。
コロナウイルス感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの報道を受けて買いが先行したが、引けにかけて上げ幅を縮小し小動きとなっている。
ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円高の23885円と大幅に上昇している。
円相場は1ドル109円70銭台での推移。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになろうが、けん引役はソフトバンクGや半導体株になりそうであり、全体としてはこう着感が強まりそうである。
ソフトバンクGについては、米連邦地方裁判所は11日、傘下の米携帯電話サービス大手スプリントと同業TモバイルUSの合併計画を承認したことが材料視されよう。
また、半導体株については、AMDとエヌビディアが、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け堅調推移となったことが、支援材料になりそうである。
そのほか、楽観視は出来ない状況ではあるが、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの報道が伝えられており、安心感につながる可能性がある。
とはいえ、積極的な上値追いの流れにはなりづらく、日経平均の24000円の節目を突破する勢いはなさそうだ。
また、10日に発表された決算では、大幸薬品 (T:4574)など一部でポジティブな決算があったものの、全体としては下方修正など弱い決算が目立っており、神経質になりそうである。
アク抜けを意識させるような決算後の動きも期待しづらいため、全体としては方向感の掴みづらい展開だろう。
物色については、ソフトバンクGと半導体株に向かいやすいが、その他では新型肺炎に関連する銘柄は引き続き荒い値動きが予想される。
ただし、新型肺炎に関連する報道等に振らされつつも、決算への反応など全体としては正常化の動きも見られているだろう。
週内で決算発表が一巡することもあり、決算後の見直しの動きも次第に意識されてくる展開に期待したいところである。