SBSホールディングス (T:2384)は10日、2019年12月期連結決算を発表した。
売上高が前期比25.6%増の2,555.48億円、営業利益が同23.5%増の101.76億円、経常利益が同33.7%増の101.72億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.9%増の60.79億円となった。
物流事業の売上高は前期比27.6%増の2,407.72億円、営業利益は同37.3%増の62.78億円となった。
料金適正化に向けた取り組みを継続し、高い物流機能を求める新規顧客の獲得に加え既存顧客との取引拡大にも注力した。
即日配送事業におけるBtoB、BtoCでは、電子商取引(EC)需要を取り込んだ。
さらに、2019年3月に稼働を開始したマルチテナント型大型倉庫の南港物流センター(大阪市住之江区、延床面積約18,540坪)による貢献も加わった。
これらの要因により、慢性的な人手不足に起因するコスト増などがあったが吸収した。
SBSリコーロジスティクスについては、グループ保有の倉庫・車両の相互利用やリース等、経営資源の有効活用や人事交流を進めた。
拠点の統廃合に取り組む一方、福岡および名古屋で新たに倉庫を賃借し業容拡大を図った。
この結果、同社およびその子会社の当年度の業績は、売上高が745.19億円、営業利益は16.36億円となった。
不動産事業の売上高は前期比4.5%減の78.02億円、営業利益は同3.2%減の37.87億円となった。
前年度と同様、長津田物流センターの30%持ち分を譲渡し、営業利益24.17億円を計上した。
一方、同流動化にともない賃貸料収入が減少した。
その他事業全体の売上高は前期比3.8%増の69.72億円、営業利益は同32.1%減の1.86億円となった。
人材派遣事業、マーケティング事業が増収増益となった一方、環境事業が設備刷新に伴い営業を一時縮小した影響で減益となった。
2020年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.7%増の2,650.00億円、営業利益が同10.1%増の112.00億円、経常利益が同8.1%増の110.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.9%増の65.00億円を見込んでいる。
また、同日、2019年12月期の期末配当予想について、当年度の業績を踏まえ直近の配当予想金額から1株あたり2.00円増配し30.00円とすることを発表した。