[シンガポール 13日 ロイター] - シンガポールの銀行大手DBSグループ・ホールディングス (SI:DBSM)が13日発表した第4・四半期決算は、市場予想を上回る14%増益となった。2020年については、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が収入を小幅ながら押し下げるとの見通しを示した。
ピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は文書で、今夏までに新型ウイルスが封じ込められるとの前提で、通年の収入を約1─2%押し下げると見込むと述べた。
DBSは従業員の1人が新型コロナウイルスに陽性反応が出たのを受け、12日にスタッフ300人に対し、シンガポールの金融街にある本社から帰宅し、在宅で勤務するよう指示した。
第4・四半期決算は、純利益が前年同期比14%増の15億1000万シンガポールドル(10億9000万米ドル)となり、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の14億8000万シンガポールドルを上回った。
総収入は7%増。融資が伸びたほか、富裕層向け資産運用や投資銀行事業の好調を背景とする手数料収入の二桁台の増加が寄与した。
同行はコロナウイルスによる肺炎の感染拡大に顧客が対応できるよう、シンガポールと香港での中小企業向け不動産ローンと、シンガポールの個人顧客に対する住宅ローンについて、元本返済を6カ月間猶予すると発表した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200213T022558+0000