(ブルームバーグ): 過去1年間にS&P500種株価指数の上昇の1割以上に貢献したアップルが17日、1-3月期売上高目標を達成できない見通しを示したのを受け、テクノロジー株の比重が大きい株価指数先物が下落している。
アップルは新型コロナウイルス流行による売上高への影響は「一時的」と 説明したものの、 過去1年に50%以上の大幅上昇を演じた銘柄が多かっただけに、大型ハイテク株の下落は投資家の不安を誘っている。アップルは指標のナスダック100指数で12%のウエートを占める。同指数の株価収益率(PER)は29.4倍と10年ぶりの高水準にある。
アレクシス・インベストメント・パートナーズのジェイソン・ブラウン社長は「これは重要な試練になるだろう」と指摘。「アップルは主要指数で非常に大きなウエートを占め、投資家に最も好まれる銘柄の一つだ。これまで下落時には売りよりも押し目買いの方が総じて優勢だったことを踏まえると、一時的な混乱だと市場が予想するなら特に、投資家の選好が株価を支える公算がある」とも述べた。
S&P500種株価指数先物3月限は日本時間18日午前10時35分現在、0.3%安。ナスダック 100指数先物は0.5%安。17日の米株式市場はプレジデンツデーの祝日で休場。ナスダック100指数とアップル株は今年に入って既に10%余り上昇している。アップル株は昨年86%上昇し、同指数の2009年以来最高のパフォーマンスを後押しした。
原題:Tech Investors Jolted by Apple Pin Hopes on a Fast Turnaround (抜粋)
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