インターネットイニシアティブ (T:3774)を筆頭株主とする暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットは25日、2020年2月22日より、「スマホで本人確認(eKYC)」を導入し、運用を開始したと発表した。
「スマホで本人確認」は、スマートフォンでユーザーと本人確認書類を撮影するだけで、オンライン上で本人確認が完結する本人確認方法。
これまで、個人のユーザーが同社の口座を開設するにあたっては、郵便受取が必要なため、申し込みから取引開始までには最短で3日を要していたという。
だが、「スマホで本人確認」により、最短で申し込みの翌日から取引を開始することが可能になったとしている。
生体認証エンジンの研究・開発等を手がけるLiquidの27日付の発表によれば、ディーカレットの「スマホで本人確認」には、Liquid社の「LIQUID eKYC」を採用しているようだ。
本人確認をめぐっては、大手仮想通貨取引所のビットフライヤーが昨年12月24日、即日取引が可能になる「クイック本人確認」の提供を開始すると発表。
また、同月25日には仮想通貨交換業を手がけるフォビジャパンが「かんたん本人認証」を導入したと発表した。
両社はともにLiquidの「LIQUID eKYC」を採用している。
ほか、マネックスグループ (T:8698)の子会社で大手仮想通貨取引所のコインチェックも今年1月29日、日本電気 (T:6701)の「Digital KYC」による「かんたん本人確認」の提供を開始したと発表している。