[ワシントン 2日 ロイター] - 米ホワイトハウスは今週、新型コロナウイルス流行の影響にさらされている米航空およびクルーズ船業界の幹部と会合を開く。政府の新型ウイルス対策責任者を務めるペンス副大統領の報道官が2日に明かした。
ペンス副大統領は4日、航空会社の代表と会合する。アメリカン航空グループ (O:AAL)、ユナイテッド航空ホールディングス (O:UAL)、サウスウエスト航空 (N:LUV)、スピリット航空 (N:SAVE)、ジェットブルー航空 (O:JBLU)などの最高経営責任者(CEO)が出席を予定しているという。
クルーズ船運航会社のトップとは7日に会合を持つ。
米航空株は過去2週間で約40%急落。とりわけ、ユナイテッド航空は2月13日以降ほぼ30%の値下がりとなっている。クルーズ船のロイヤル・カリビアン・クルーズ (N:RCL)とノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス (N:NCLH)も1月以降、約40%急落した。
5日には複合企業3M (N:MMM)幹部との会合も予定されている。3Mは先週、CNBCに対し、需要の高まりを受け、医療現場で使われる高性能の「N95規格」マスクを増産していると明らかにしていた。
航空業界と政府は、感染の可能性があると判断された乗客の行動を追跡する場合、企業側から当局にどのような情報を提供するべきかをめぐって、数週間にわたり協議を重ねている。
米主要航空会社を代表する業界団体「エアラインズ・フォー・アメリカ」は2日、米疾病対策センター(CDC)に対し、感染拡大抑制に向けた方策を提示した。また、米税関・国境警備局(CBP)が有する旅客情報と齟齬(そご)があれば、欠落した部分を埋めるための情報提供が可能、としている。
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