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新型肺炎で金融機関の運営に影響、英HSBCは100人自宅待機

発行済 2020-03-06 05:04
更新済 2020-03-06 05:09
新型肺炎で金融機関の運営に影響、英HSBCは100人自宅待機

[ロンドン/ミラノ 5日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、英金融大手HSBC (L:HSBA)はロンドン勤務の従業員1人の感染が確認されたことを受け、同じ部署で働く約100人の従業員を在宅勤務、もしくは自宅待機とした。欧州の金融ハブのロンドンの大手金融機関でこうした事態が発生するのは初めて。

世界の金融規制当局は、金融機関で新型ウイルスの感染が拡大し従業員が勤務できなくなった場合、通常のトレーディング業務に支障をきたし、市場で流動性問題が発生する恐れがあると懸念。こうした中、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の金融機関に対し、職場での感染防止や必要時の大規模なテレワーク(在宅勤務)など業務継続計画を点検するよう指示したことがロイターが入手した文書で明らかになっている。

他の金融機関ではイタリアのウニクレディト (MI:CRDI)がドイツとイタリアでそれぞれ1人ずつ従業員の感染が確認されたこと受け、一部の従業員を自宅待機としたほか、米JPモルガン (N:JPM)はニューヨークとロンドンのトレーダーを複数の場所に分散させることが社内メモで明らかになっている。

このほか米ゴールドマン・サックス (N:GS)はロンドン南部のクロイドンのバックアップ施設が利用できるか確認しているほか、スペインでは大手銀のBBVA (MC:BBVA)が感染拡大に備えトレーダー最大100人を首都マドリードから郊外に移した。

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