[ワシントン 31日 ロイター] - 米運輸省は31日、総額500億ドルの航空業界向け補助金・融資プログラムから支援を受ける条件として、各社に最低限維持する運航便数を義務付ける提案を示した。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受ける以前に、週5日以上、都市間の国内線を運航していた航空会社は、以前と同じ路線で少なくとも週5回、1日1便を運航する必要があるとした。
これよりも運航便が少ない航空会社は週1便を条件とする。
また各社は、複数の空港を擁する都市では1つの空港に運航を集約することが可能という。
ただ、こうした減便措置を講じても、以前の運航路線全てをカバーすることは実行不可能な場合もあることから、特定の航空便について免除を求めることは可能とした。
各社間の提携は反トラスト法(独占禁止法)に違反するとして認めない方針を示した。
客室乗務員協会(AFA)は、この案を歓迎し、「従業員を不必要なリスクにさらしている余剰サービスの削減にさらなる措置を取る」よう政府に求めた。
航空会社は渡航制限やイベント中止、新型コロナ感染への懸念を背景に旅行需要が低下する中、減便を進めている。
サウスウエスト航空 (N:LUV)は5月に1日の運航便数を1700便削減すると発表。ジェットブルー・エアウェイズ (O:JBLU)は4月にニューヨーク市・地域の4空港で1日の運航便を最大80%削減する計画を明らかにした。