[27日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)、フォード・モーター (N:F)、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (N:FCAU)が5月18日に米国工場の生産を一部再開することを目指していると報じた。
3社は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月から米国内の工場を閉鎖している。
WSJが関係筋の情報として伝えたところによると、3社は全米自動車労組(UAW)の幹部やミシガン州のウィットマー知事のオフィスと協議した結果、5月18日の再開を目指す方針を暫定的に決めたという。
UAW委員長は前週、労働者へのリスクを理由に、自動車工場とミシガン州経済を5月上旬に再開するのは「あまりに早くあまりに危険」との見方を示していた。
WSJによると、自動車メーカーは労働者へのリスクを抑えるための安全策を労組と協力して策定しているが、作業はまだ完了していない。
フォードは声明で、北米工場の再開期日はまだ決定していないと発表。一方FCAは、再開期日を近日中に公表すると述べた。
ウィットマー知事は、再開期日の詳細には触れていないが、行政や企業側の都合ではなく統計数字に基づいて判断する方針を示していた。
ロイターのまとめによると、ミシガン州の新型ウイルス感染者数は27日現在で累計3万8210人、うち死者は3407人。
*内容を追加します。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200428T004014+0000