[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は、激減する税収を補填するため、夏の補正予算で1000億ユーロ(1082億5000万ドル)の新規借り入れを計画している。独シュピーゲル誌が15日伝えた。
この日発表されたドイツの第1・四半期国内総生産(GDP)は2009年以来最大の落ち込みとなった。ドイツは3月中旬まで封鎖措置を導入しなかったため、封鎖による経済への打撃は大半が第2・四半期GDPに表れる見通しだ。
景気減速は税収予想に大きな影響を与えている。財務省の最近の文書によると、全連邦州レベルの税収は従来予想を986億ユーロ下回る見込み。
シュピーゲル誌によると、新規借り入れにより、今年の財政赤字対GDP比は10%を超え、1949年のドイツ連邦共和国(西ドイツ)誕生以来の高水準を記録する見通し。新規借り入れのうち約500億ユーロは今年後半に計画中の景気刺激策に充てられるという。
財務省は記事へのコメントを差し控えた。