[東京 29日 ロイター] -
29日午前の東京株式市場で、日産自動車 (T:7201)が急反落。前日は3社連合の新事業モデルが注目されて大幅に買い進まれたが、28日発表した2020年3月期(前期)連結決算は、純損益が6712億円の赤字(前年は3191億円の黒字)となったほか、2021年3月期見通しも未定としたことを受け、売り優勢の展開となった。
最終赤字はリーマン・ショックのあった2009年3月期以来11年ぶりで、カルロス・ゴーン前会長が仏ルノー (PA:RENA)から送り込まれて国内工場閉鎖など大規模な改革を断行した2000年3月期の6843億円に匹敵する赤字額となった。
世界的な販売不振に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響や構造改革費用などが重なり、業績が一段と悪化した。21年3月期の業績予想はコロナの影響が読めず「未定」とした。