[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)の独占禁止当局は、政府から補助金を受けている中国企業による欧州企業の買収について、審査権限の強化を求めている。関係筋が5日明らかにした。
EU当局者らは、最先端の技術を持つ欧州企業を中国など外国企業が買収することを警戒している。特に新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受けている企業が標的にされないか神経を尖らせている。
EUの独禁当局者は補助金を受けている外国企業による買収案件は全て認可対象とし、調査する権限を付与するよう求めている。合併も合併以外の場合も含まれる。
欧州委員会のベステア委員(競争政策担当)は外国の補助金に関する白書を17日に公表する。