[ソウル 9日 ロイター] - 韓国の建設大手、現代産業開発 (KS:294870)は9日、同国のアシアナ航空 (KS:020560)を買収する計画について、条件の再交渉を望むと表明した。同航空の負債が約38億ドル増えたことが理由。
現代産業開発を中心とする企業連合は、昨年12月下旬にアシアナ航空を約2兆5000億ウォン(21億ドル)で買収することに合意した。
ただ現代産業開発によると、その後、アシアナ航空は昨年末時点で追加で2兆8000億ウォンの負債を認識。さらに1兆7000億ウォンを借り入れた。
現代産業開発は、アシアナ航空の債務が予想外に増加した上、新たな借り入れについて事前の相談がなく、経営が悪化している系列企業も支援したと主張。同航空の債権団に再交渉を要請したと説明している。
航空業界は新型コロナウイルスの流行で打撃を受けているが、現代産業開発はアシアナ航空の買収を進めたい意向も表明した。
アシアナ航空はコメントを控えている。主要債権銀行の韓国産業銀行は現時点でコメントすることはないとしている。
規制当局への提出書類によると、アシアナ航空の負債総額は3月末時点で13兆2000億ウォン。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200609T032834+0000