[ブリュッセル/ミラノ 10日 ロイター] - 複数の関係筋によると、欧州連合(EU)の競争法(独占禁止法)当局は、自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)と「プジョー」を傘下に持つPSA (PA:PEUP)の合併について4カ月にわたる長期の調査に乗り出す見通し。
関係筋によると、当局は小型バン市場で両社のシェアが高まることを懸念しており、両社は先週、欧州委員会の懸念を伝えられていた。
両社は今月10日までに譲歩案を示すよう求められていたが、譲歩の姿勢を示さなかったため、今月17日の予備審査の期限終了と同時に欧州委員会が4カ月にわたる調査を自動的に開始するとみられている。
欧州委と両社はコメントを控えている。
両社は500億ドル規模の合併を計画。実現すれば、世界4位の自動車メーカーとなる。来年第1・四半期の合併完了を予定している。