[シカゴ 15日 ロイター] - 米ユナイテッド航空は15日、マイレージ制度を担保に50億ドルの融資枠を確保すると発表した。新型コロナウイルス危機で打撃を受けた予約状況が改善する中、流動性をさらに強化する。
9月30日までに政府融資45億ドルの利用を決めた場合、流動性は総額170億ドルになり、同社幹部によると、新型コロナの第2波や第3波が来ても乗り切れるという。
融資枠は、ゴールドマン・サックス、バークレイズ、モルガン・スタンレー・シニア・ファンディングが共同で設定。ユナイテッドのマイレージ制度の価値は約200億ドル規模に上る。
同社によると、運航枠や路線などは政府融資の担保として利用される可能性がある。競合のアメリカン航空 (O:AAL)は、政府融資の担保にマイレージ制度を充てる可能性を示している。
ユナイテッドは現金流出が第3・四半期末までに1日当たり300万ドルに縮小すると予想。アメリカン航空とデルタ航空 (N:DAL)が予想するように、需要回復次第では年内に損益分岐点まで回復する可能性があるとした。