[18日 ロイター] - 世界最大のクルーズ船運航会社、米カーニバル (N:CCL)が18日発表した第2・四半期(3─5月)決算は、赤字額が44億ドルと過去最大に膨らんだ。新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)で船を動かせないことなどから、多大な損失が発生した。
同社は5月末時点で76億ドルの現金を保有していた。ただ、年内に顧客が戻ってくることを期待して一部路線の事業再開の許可を待っている中で、毎月6億5000万ドルが手元から消えていっている。
このため最近数週間で融資枠を使って30億ドルを引き出し、起債や株式売り出しで66億ドルを調達。来年期限を迎える債務のさらなる返済猶予なども要請しつつある。
同社は「事業休止期間が長引くほど、流動性と財務状況への悪影響が大きくなる」とコメントした。
特殊要因を除く3─5月の純損益は24億ドルの赤字だった。