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テクマト Research Memo(2):情報基盤と医療・CRM分野等の業務特化型ソリューションサービスに強み(1)

発行済 2020-06-23 18:42
更新済 2020-06-23 19:01
© Reuters.  テクマト Research Memo(2):情報基盤と医療・CRM分野等の業務特化型ソリューションサービスに強み(1)
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■会社概要1. 会社概要テクマトリックス (T:3762)は、ニチメン(株)(現 双日 (T:2768))の営業部門の戦略子会社として設立されたニチメンデータシステム株式会社が前身である。

このため、技術・ビジネスの両面で優れた製品・サービスを発掘する“目利き力”及び“マーケティング力”、レベルの高い“ビジネスオペレーション力”といった商社で培われたノウハウを受け継ぎ、事業展開を進めていることが最大の強みであり特徴となっている。

連結子会社は、医療情報クラウドサービスの提供及び個人による医療情報の管理を可能にするスマートフォンアプリの開発を進めている(株)NOBORIや、その子会社で遠隔画像診断のインフラサービスを提供する(同)医知悟(いちご)のほか、ネットワークやサーバの運用・監視及びネットワークエンジニアの派遣、IT製品の輸入・販売・サポートを行うクロス・ヘッド(株)、その子会社で立地を生かしたBCPサービスの提供やSMB企業向けサービスの展開などを行う沖縄クロス・ヘッド(株)、システム開発やIT技術者の教育サービス等を展開する(株)カサレアルの合計5社となる。

このうちNOBORIについては2018年4月の分社化に合わせて三井物産 (T:8031)が33.3%を出資しており、開発面や営業面で連携を図りながら事業を拡大する戦略となっている。

2. 沿革同社の創業は1984年8月で、ニチメン(現 双日)の営業部門の戦略子会社として発足した。

1990年10月に受託開発事業に本格参入、某大手都銀より為替ディーリングシステムを受注し、金融分野で事業開拓の第一歩を踏み出す。

1996年12月には業務パッケージ事業にも参入し、自社開発品となるCRMパッケージ「FastHelp」の販売を開始したほか、1998年10月には自社開発品のDICOM※対応医用画像サーバ「Secured DICOM Server(現SDS Image Server)」の販売を開始するなど、アプリケーション・サービス事業にも領域を拡大していった。

※Digital Imaging and COmmunications in Medicineの略で、CTやMRI、CRなどで撮影した医用画像のフォーマットと、それらを扱う医用画像機器間の通信プロトコルを定義した世界標準規格。

また、2005年2月にJASDAQ市場に株式を上場し(現在は東証第1部)、上場で調達した資金を使ってM&Aを推進、事業基盤の拡充に取り組んできた。

具体的には、2007年8月に医療分野の子会社として医知悟を設立したほか、2008年1月にクロス・ヘッドを連結子会社化、2009年8月にカサレアルを完全子会社化、2014年3月にはクロス・ヘッドが沖縄クロス・ヘッドを完全子会社化している。

また、CRM分野での海外展開を目的に、2018年4月にタイのバンコクに駐在員事務所を開設している。

なお、医療分野では2018年1月にNOBORIを設立し、同年4月に医療システム事業を会社分割によって同社へ承継し、その際に、NOBORIは三井物産に対して第三者割当増資を実施しており、医療システム事業は同社と三井物産の合弁事業となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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