[香港 9日 ロイター] - 複数の関係筋によると、米国に上場している中国の動画共有サイト「ビリビリ」 (O:BILI)が香港への重複上場を検討している。
米中関係が緊張する中、米国に上場する中国企業の間では香港への重複上場を目指す動きが出ている。
ビリビリは2018年3月にナスダックに上場。中国のハイテク大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)とアリババ (N:BABA)が出資している。
関係筋によると、現在、重複上場の可能性について投資銀行と予備的な協議を行っている。
現在の株式時価総額は162億ドル。株式の5-10%を売却することを検討しているという。協議は初期段階で、どの程度の資金調達を目指しているかは不明。
ただ、香港への重複上場は来年になる見通し。香港の上場規則では、他の取引所で少なくとも2会計年度にわたって規制を順守した実績が必要になる。
ビリビリのコメントは得られていない。
中国企業では、アリババ、京東商城(JDドットコム) (HK:9618)、網易(ネットイース) (HK:9999)が香港への重複上場を果たしている。
ビリビリは10代に人気のアニメサイトとして発足した後、ドキュメンタリー、eスポーツ、音楽ビデオなどに手を広げ、1億3000人以上の月間アクティブユーザーを獲得している。 OLJPTOPNEWS Reuters Japan Online Report Top News 20200709T091159+0000