14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:グロース株の利益確定、バリュー株への資金流入を意識させそう■コーナン商事、1Q営業利益68.4%増 108億円、進捗率52.8%■前場の注目材料:川崎重、ロボ“核”に新事業、シナジー期待■グロース株の利益確定、バリュー株への資金流入を意識させそう14日の日本株市場は、米国市場の流れを受けて利食い優勢の展開になりそうだ。
13日の米国市場はNYダウが小幅に上昇したが、ナスダックは下落。
ウイルスワクチン開発に向けた進展が発表され、期待感から大きく上昇して寄り付いた。
しかし、引けにかけてはハイテク株の利益確定と思われる売りが強まったほか、ウイルス感染の拡大を受け、カリフォルニア州が劇場や室内のレストラン、バー、ジムの営業を再び閉鎖する指示を出し、景気低迷への懸念から失速した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の22540円。
円相場は1ドル107円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行することになりそうだが、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。
新型コロナウイルスに関連する報道に振らされる流れは想定内であり、嫌気した流れも限られよう。
ただし、週初の米国市場の上昇を織り込んでいた面もあり、利益確定に向かわせやすいところ。
NYダウは高いところから500ドル超上げ幅を縮めているほか、ナスダックは高値更新後の失速であり、ハイテク株も軒並み引けにかけて失速していた。
そのため、グロース株の利益確定、バリュー株への資金流入を意識させそうだ。
昨日も東エレク (T:8035)が上げ一服をみせていたこともあり、グロース株からバリュー株へのシフトの兆しはみられていた。
米国市場では午後に入り急速に利益確定の流れが強まったこともあり、この流れが強まる可能性がありそうだ。
また、強い上昇が続いていたテスラは、16%の上昇で高値を更新した後の失速で、結局は3%の下落となっていた。
強いトレンドは維持しているが、こういった動きが表れたことによって、日本株においても上昇が続いているNT倍率の修正を意識させてくる可能性がありそうだ。
日経平均は5日、25日線辺りでの攻防となりそうであり、短期的には売り仕掛けの動きも出やすいところ。
ただし、もち合いレンジの上限を捉えている状況であり、下値の堅さが意識されてくるようであればショートカバーを誘う流れに向かいやすい。
目先的にはバリュー株へのシフトが意識されてきそうであるが、あくまでも利益確定の流れによる調整との見方から、グロース株については押し目拾いのスタンスに。
■コーナン商事、1Q営業利益68.4%増 108億円、進捗率52.8%コーナン商事 (T:7516)が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比29.5%増の1137.91億円、営業利益が同68.4%増の108.30億円だった。
通期計画に対する営業利益の進捗率は52.8%となる。
商品部門別では、ペット用品、薬品、インテリア、収納用品、園芸用品、工具などが堅調に推移。
新型コロナウイルス感染症の影響について先行き不透明な経済情勢を踏まえ、高進捗ではあるが通期の業績予想を据え置いている。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22784.74、+493.93)・NYダウは上昇(26085.80、+10.50)・1ドル107円20-30銭・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米財政刺激策への期待・コロナ収束後の業績回復期待・川崎重 (T:7012)ロボ“核”に新事業、シナジー期待・NTTドコモ (T:9437)MoTに100億円追加出資、決済サービス連携・ルネサスエレクトロニクス (T:6723)750億円融資枠を追加・資生堂 (T:4911)手指消毒液一般向け販売、来月・大日印 (T:7912)東大とスキンディスプレー、フルカラー表示可能・日本特殊陶業 (T:5334)40年3月期に売上高倍増、非内燃機関に重点・極東開 (T:7226)ゴミ収集車管理システム開発、スマホで稼働情報確認・デンソー (T:6902)IT子会社を10月に吸収・サコス (T:9641)非常用発電機を拡販、工事・負荷試験まで一貫対応・ローム (T:6963)IoT家電の待機電力半減、ゼロクロス検知IC量産・パナソニック (T:6752)介護施設データ統合、来年度に支援基盤投入・ニッケ (T:3201)防護服・医療用ガウン販売参入、中国で生産、1日1万着☆前場のイベントスケジュール・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:-2.0%、5月:-3.3%)・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:-9.0%、5月:-16.7%)
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