[北京 31日 ロイター] - 中国規制当局は、同国のコーヒーチェーン大手ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)が不正会計処理を行ったことを確認し、同社を処罰する方針を示した。
5月初めに同社を巡る調査を開始した財政省は31日にウェブサイトに掲載した声明で、ラッキンが2019年4月から同年末までの間に偽のクーポンを通じて22億5000万元(3億2260万ドル)の売り上げを計上したことが判明したと指摘。
さらに同期間に売上高を21億2000万元、費用を12億元、利益を9億0800万元水増ししたことも分かったとし、同社に対し行政処分を科すとした。詳細には言及しなかった。
国家市場監督管理総局も声明を発表、同社および偽のプロモーションをほう助した関連企業に対し措置を講じる方針を表明した。詳細には触れなかった。
米コーヒーチェーン大手スターバックス (O:SBUX)と競合するラッキンは4月に不正会計を巡る当局の調査が明らかになって以降、厳しい状況に追い込まれている。
今月に終了した内部調査で売上高水増しが判明し、最高経営責任者(CEO)と最高執行責任者(COO)を解雇したほか、米ナスダック市場からも上場廃止となった。