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平和RE Research Memo(4):今後も高水準の分配金を予想

発行済 2020-08-20 15:04
更新済 2020-08-20 15:21
© Reuters.  平和RE Research Memo(4):今後も高水準の分配金を予想

■今後の見通し平和不動産リート投資法人 (T:8966)の2020年11月期(第38期)の業績予想は、営業収益7,098百万円(前期比7.8%増)、営業利益3,706百万円(同15.6%増)、経常利益3,297百万円(同18.2%増)、当期純利益3,296百万円(同18.2%増)の見通しだ。

既に確定している資産譲渡益が、増収増益予想の主因である。

また、2021年5月期(第39期)は、その反動により、営業収益6,259百万円(前期比11.8%減)、営業利益2,865百万円(同22.7%減)、経常利益2,477百万円(同24.9%減)、当期純利益2,477百万円(同24.9%減)を予想する。

同REITでは、新型コロナウイルス感染症の影響を十分に織り込んだうえで、慎重な予想を立てている。

また、内部留保残高は54.3億円に、フリーキャッシュは120億円に、コミットメントラインも70億円に増加するとの見込みであり、不測の事態にも十分に備えていると言えるだろう。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う先行き不透明を理由に業績予想を見送る会社も多いなか、こうした業績予想を示すことは投資家に評価されるだろうと弊社では見ている。

外部成長戦略では、2020年5月期に取得した4物件の通期寄与と資産譲渡益(878百万円)を見込む。

また、内部成長戦略では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を加味して、オフィスでは賃料増額改定について既決のもの以外は見込まず、レジデンスも稼働率を保守的に設定している。

さらに財務戦略では、過去に借りた金利の高い借入金の満期が到来し、良好な金融環境のもと、リファイナンスとともに金利費用の低減を見込んでいる。

以上により、2020年11月期の1口当たり分配金は2,650円(前期比100円増)、2021年5月期も2,650円と、高水準を予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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