[ロンドン 9日 ロイター] - ロンドン証券取引所(LSE) (L:LSE)は傘下のイタリア証券取引所を欧州の取引所大手ユーロネクスト (PA:ENX)に現金43億2500万ユーロ(50億9000万ドル)で売却することで合意した。
イタリア証取を巡っては、スイス証券取引所を運営するSIXやドイツ取引所も買収の意向を示していたが、ユーロネクストがLSEと独占交渉に入っていた。
LSEは金融情報会社リフィニティブを270億ドルで買収する計画で、欧州連合(EU)欧州委員会は承認の条件としてイタリア証取の一部もしくは全てを売却するよう求めていた。
LSEのデービッド・シュワイマー最高経営責任者(CEO)は発表文で「イタリア証取グループの売却はEUの競争上の懸念解消に大きく貢献すると考えている」との認識を示した。
イタリア証取の売却は同国内で政治的に微妙な問題となっている、ユーロネクストはイタリアの預託貸付公庫(CDP)、インテーザ・サンパオロ (MI:ISP)と組むことで政府の支持を得た。