[5日 ロイター] - 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) (N:AIG)が発表した第3・四半期決算は、利益が大幅に減少した。豪雨や山火事、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した損失が響いた。
損害保険部門の保険引受損益は4億2300万ドルの赤字となり、赤字額は前年同期の2億4900万ドルから拡大した。
同部門の災害損失は税引き前で、7億9000万ドル。これには新型コロナに関連した損失1億8500万ドルが含まれる。米州や日本を襲った熱帯暴風雨、米西海岸での山火事も影響した。
世界の保険会社は、新型コロナ流行に伴う損失に直面する中、自然災害の保険金支払いも急増している。保険金支払いの原資として頼る投資収益も圧迫されている。
AIGの普通株主帰属純利益は2億8100万ドル(1株当たり0.32ドル)。前年同期は6億4800万ドル(同0.72ドル)だった。
調整後1株利益は0.81ドルで、ファクトセットの予想(0.54ドル)を上回った。