[シンガポール 20日 ロイター] - シンガポール政府は20日、シンガポール由来の新型コロナウイルス変異株に関する誤った記述を巡り、米フェイスブックやツイッターに対し、国内のユーザーへの訂正通知を掲載するよう命じた。
同国保健省は、未確認の新たなコロナ変異株がシンガポールで出現し、インドに広がるリスクがあるという情報がソーシャルメディアのプラットフォーム上などで流れていると認識していると述べた。
インド・デリー首都圏のケジリワル首相は今週、シンガポール型の新たな変異株は子供への感染リスクが特に高いと述べ、航空便の運休を求めていた。
両国の政府は、同首相の発言が事実に基づいておらず、「無責任」だとして非難している。
訂正文の掲載命令は誤情報に関する新法に基づいて出された。
フェイスブックは命令を受けたことを確認し、法的に訂正通知の掲載が必要になるとした。
フェイスブックのニュースフィードに表示されたプロンプトは「シンガポール型」変異株は存在しないとする政府のウェブサイトにリンクされている。保健省は「子供にとって極めて危険」という証拠を示す変異株もないとしている。
同省はまた、シンガポールの新規感染者の多くから検出されている変異株「B16172」はインドで最初に確認されたものだとした。
ツイッターは現時点でコメント要請に応じていない。