[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスポーツカー部門「ランボルギーニ」に買収を提案しているスイスの投資会社クアンタム・グループは26日の声明で、買収によってランボルギーニは技術革新の面でもクリーンエネルギーの面でも、顧客の将来ニーズに合致した最先端企業になれると主張した。
買収提案について、「すべての株主に魅力的な価値を提供し、幅広いVWグループにとっても重要な戦略的メリットになるのは明らかだ」と説明。ランボルギーニとともに高級車の複数のブランドのプラットフォームを創り、将来、持続的にさらなるブランドを開発する構想を掲げた。
クアンタムが企業連合を組んでランボルギーニを75億ユーロ(92億ドル)で買収するとVWに提案した、との25日付報道に対し、VWはグループ内での売却協議を否定した。これについてクアンタムは「持ち掛けている提案はまだ有効だ」とした上で、提案の意図はランボルギーニのブランドを変革し強化することだと強調した。