[ソウル 16日 ロイター] - 韓国のゲーム開発会社クラフトンは16日、新規株式公開(IPO)を当局に申請し、最大5兆6000億ウォン(50億ドル)の調達を目指すことを明らかにした。調達額は同国で過去最高となる可能性がある。
同社は人気ゲーム「プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)」の開発で知られる。
届け出によると、同社はIPOで新株700万株と発行済みの300万株、合わせて1000万株を売却予定で、仮条件レンジは1株当たり45万8000─55万7000ウォン。プライシングは数週間以内に行われる。
公開価格がレンジ上限に決まった場合の調達額は5兆6000億ウォンとなり、2010年にサムスン生命がIPOで調達した国内最高の4兆9000億ウォンを上回る。
オンライン対戦型ゲーム「PUBG」は17年のリリース以来、急速に人気が高まり、パソコンとゲーム機で2500万本を売り上げている。
同社は今年、PUBGの知的財産権を使って新たに2つのゲームをリリース予定だ。ゲーム以外にも、ウェブベースの漫画、映画、アニメや深層学習事業を手掛けている。
昨年の売上高は1兆6700億ウォン。営業利益は前年から倍以上に増えて7740億ウォンとなった。
韓国ではIPOがかつてないほど活発になっており、アナリストは今年の調達総額が少なくとも20兆ウォンに達し、昨年の4倍以上になると予想する。